マナカケンゴ
もはやウルトラマン界隈でネットミームにもなった本作の主人公である
いやなんでやねんと突っ込みたくなる人もいると思うし界隈外の人からすればマジで意味わかんないと思いますが本当の話です 登場するたびにマナカケンゴォ！がトレンド入りするの何回経験しても笑う
まず何がいいって植物学者という設定
ほんと人間よりもルルイエちゃんの方が好きそうなんですよマナカケンゴ……いや人間嫌いというよりもルルイエちゃんの方に愛が偏っているというか人間と同じように植物を愛しているような感じがとてもいいです好きです だからこそ誰とも恋愛ルートに行かなかったことがより意味を持つ
スマイルスマイル、という一種クドすぎるような笑顔のゴリ押しも後々にお母さんの口癖が移ったものだと知ってグッときました お母さんっ子のマナカケンゴ好き……二十歳の植物学者が「母さん」ってずっと呼んでるんだぞ……好き……
素直にすごいカッコいいと人を称賛できて 年下のアキトの凄さをなんの衒いも妬みもなく尊敬できて シズマ会長から借りたガッツスパークレンスをひょいっと返そうとして 敵の笑顔も見たいとあがいて そういう素直でエゴイズムを通そうとするところが好きです
端々から人の形をしていてもどこか人間離れしているような雰囲気がにじみ出ている……良い……
個人的にマナカケンゴはトリガーの三千万年の時を経て人格部分が人間の形（自分に殴りかかってきた弱い生物）をとったものなのだと思っているのです
が、この辺り個人によって結構解釈違いますよねそこがいい解釈の自由が故に諸侯は悩むのだ あとどうあがいても君の精神性は人間のそれじゃあないんだよなあ！！！ それでも自分のことを人間だっていう光の化身凄まじく好み……
闇であったトリガーダークのことを振り払うのではなくそれも己だと思っていて、だからこそカルミラさんを始めとした三人のことが敵であるというよりも気になっているような印象がとても強いです
みんなの笑顔が見たいというそのなかにカルミラさんが入っていたのがすごくグッときて……なんだろう私どんな作品でも結構悪役の方も好きなんですけど大体みんなのなかに悪役は入ってないじゃないですか まあそれが当たり前なんですけど 倒すべき悪というのはどこにでもいるものなんですけど
けれどケンゴのキャラクターからくる博愛精神からいうと今までのヒーローもののような勧善懲悪は向いてないんですよね 悪を悪だと断罪し倒すだけだとそれこそ「スマイルスマイル」「みんなを笑顔にしたい」が薄っぺらい形骸化した言葉になる
だからこそ闇であったトリガーダークの力を合わせることによってカルミラさんを倒すという展開は大団円ではないにしろカルミラさんが納得するという素地にはなったんだろうなあと思うのですよ
闇を捨てて光になったかつての大切な仲間（少なくともカルミラさん的には自分やダーゴンさんヒュドラムよりも先に一番にエタニティコアに触れることを許した程には大切だった）だと思っていたけれど、光も闇も宿してすべてを守ろうとするその傲慢ともいえるような姿は在りし日のトリガーのように見えたのかなと思います
だからこそトリガートゥルースに倒されたカルミラさんは彼の腕に抱かれながら光をあたたかいと言えた グリッタートリガーエタニティで倒してしまえば彼女は怨嗟と悲嘆と後悔しかなく倒されるしかなかったと思うのです
でもその闇を受け入れるという選択肢をしたのはマナカケンゴで それをワガママだと彼も理解していたのだろうなと思いますが、エゴを貫き通す人としての強さがとても好きなんです
続編のデッカーではついにカルミラさんと共闘してたしね！あれもケンゴが闇である彼女を救えなかったことを後悔し諦めなかったから助け出せたのだと思うと……しかもカルミラさん光になるのではなく闇のまま「たまには光も悪くない」ってなっていたのを聞いてほんとサイコーだった……
あくまで人間として生きていくマナカケンゴがとても好きです
